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Artist Interview Vol.3 / クラフトプランナー コクボマイカさん / 「マステ」には、まだ気づいていない使い方があるはず!常に「貼る」チャンスをうかがっています(笑)

クラフトプランナーに聞く、
ハンドワークにおける「マステ」の魅力

真っ白な展示台に凛と咲くのは、色鮮やかな「マステ」の花々。「マークスタイル トーキョー」で開催された「マステ」アート2016 SPRING展にて、可憐な立体作品を披露したのは、クラフトプランナーのコクボマイカさんです。クラフトワークショップを主催し、「オンライン・マークス」の「マステ・ブログ」でもおなじみのコクボさんが、ハンドワークにおける「マステ」の魅力について教えてくれました。

PHOTO:沼田 学 TEXT:永岡 綾

コクボマイカ Maika Kokubo
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。2012年よりクラフトプランナーとしての活動をスタート。文具のセールスプロモーション、雑誌や書籍のクラフトレシピ制作などにも携わる。「ハンドワークを日常に」をモットーに、手軽で楽しく、生活に取り入れやすいものづくりを発信。「オンライン・マークス」の「マステ・ブログ」では、「マステ」を使ったカードやデコレーションなど、さまざまなアイデアを提案している。

【作品づくりの3つのポイント】

華奢な花びら、連なる葉っぱ、ゆるやかに曲がりくねった茎。リアルなフォルムと「マステ」独特のカラーが相まって、この世のものではないような、不思議な存在感を放つ花たち。花の奥をのぞいてみても、葉っぱの裏をめくってみても、そのすべてが「マステ」で覆い尽くされています。コクボさんがつくり上げた4輪は、「マステ」アート展の真ん中で、美しく咲き誇っていました。

「ふだんは『アート』ではなく『クラフト』を提案しているので、今回は展示のために何か新しいことをしようと決めました」とコクボさん。アイデアがカタチになるまでのプロセスについて、「立体物であること、まだ誰もやったことのないものであること、春を感じさせること・・・・・・まずは、この3つをポイントにしようと考えました。やはり『マステ』は『貼る』ものですから、貼る対象となる立体物を探すことからはじめたのです。街を歩いていろんなものを見て、『造花に貼ったらどうなるだろう?』と思いつきました」と話します。

表面を覆うとなると、造花はかなり複雑なカタチをしています。日頃から手を動かしているコクボさんにとっても、コツをつかむまでは苦労が多かったといいます。

「最初は、造花を分解してから貼りました。花びら、葉っぱ、茎を切り分けてやってみたものの、うまくいかなくて……。そのまま貼ったほうがよいのだと気づきました。さらに、花びらの重なり方によっても、貼りやすいもの、どうしても貼りにくいものがあることもわかってきて。難しいことをするわけではないのですが、ちょっとしたコツや根気は必要ですね」。

ただ造花に「マステ」を貼るだけでは、コクボさんの作品のようにはなりません。

「奥の花びらまで隙間なく貼るのには、耳かきを使いました。それから、葉っぱのエッジも切りっぱなしにはしていなくて、すっぽりくるむようにしています。端がギザギザの葉っぱは、本当に大変でした(笑)。また、貼ってはがせることが『マステ』のよさなのですが、できあがったあとにはがれてしまっては作品として成り立ちません。そこで、仕上げにコーディング剤を塗りました。これにより、艶が出て質感もプラスされました」。

【「マステ」がハンドメイドの入り口に】

ラッピングやカードづくりなど多彩なワークショップを行うコクボさんにとって、「マステ」は以前から身近な存在だったとか。コクボさんいわく、「ワークショップをしていて感じるのは、『手づくりしてみたいけど失敗するのが怖い』と思っている方が多いということ。貼ってはがせる『マステ』は、そんな方々が手を動かすきっかけになり得る特別なアイテムです。子どもにも使いやすい点もいいですね」と語ります。

コクボさんのワークショップでは、テーブルいっぱいに色とりどりの「マステ」を並べるそう。

「『マステ』を広げると、参加者の方から『わ~!』という声があがりますよ。いろんなタイプがありますが、ベーシックのシリーズはアレンジしやすいのでマストで揃えます。無地のものと柄のものが色でリンクしているので、組み合わせやすくて。マルチのシリーズは、ポイントやメリハリをつけるときに役立ちます。パープルやブラックなどの濃い色は、全体が引き締まるので最後に使うことが多いですね」。

「もっと多くのひとにハンドワークの喜びを知ってほしい」と願い、活動しているコクボさん。今回の作品についても、「『私もやってみたいな』と思ってもらえたらうれしい」との思いから、こんなアドバイスをくれました。

「いきなり複雑な造花から取りかかるのではなく、リンゴやレモンなどシンプルなフォルムのフェイクフルーツからチャレンジしてみてください。造花にしても、高価なものである必要はありません。全体を覆うのではなく、花びらの一部だけ、葉っぱだけ、というふうにしてもおもしろいかもしれません」。

コクボさん自身も、これからのチャレンジに意欲的です。「『マステ』には、まだ気づいていない使い方があるはず! 毎日の暮らしの中でも、買い物をしているときも、常に『貼る』チャンスをうかがっています(笑)。もちろん、親しみがあって、買いやすいものでなくてはなりませんね」。

いつも等身大の視点で「マステ」の魅力を伝えてくれるコクボさん。次は一体どんなアイデアで楽しませてくれるのでしょう?