写真 : 30〜40分のワークショップ用のロールペンケースは、シンプルながらすてきな佇まい。立つこともできる便利モノ
小さなバッグにぴったりのEDiT手帳B7サイズ
そんな文具好きの本田さんは、2012年の発売当初から長年にわたるEDiT 1日1ページ手帳B7サイズの愛用者でもあります。「当時、バイクによく乗っていて、貴重品を入れて小さなバッグを身につけて走っていたんです。B7サイズはまさにそのバッグにぴったりで。それからはもう、これなしではいられないほど。色は気分で毎年変更しています。」
マンスリーにスケジュールを、デイリーページにそのTO DOを書きこむのが本田さん流。「あとB7だとサイズが小さいので、ちまちまいっぱい書いてあると、人が覗きこんでもあまり何を書いているかよく分からずにすむ、という利点もありますね(笑)」
写真左:オレンジはメーカーズベースに行く日、赤は仕事の締切り、紫は子どもの剣道教室の日など、シールを色分けて使うことで、ひと目で予定がわかるようになっている
「実は以前、他社の手帳を使っていたとき、使い終わる頃の11月になって、綴じ糸がほつれてきて壊れてしまったんです。それを修理したいと工房に行ったのが、手製本をはじめるきっかけにはなったのですが、このEDiTは何年使ってもそんなことは起きていません」
つくる人の味が出る、本革手帳カバーのワークショップ
2016年11月13日(日)、本田さんのアトリエともいえるメーカーズベースで、EDiT 1日1ページ手帳の本革カバーをつくるワークショップがおこなわれます。
「今回のワークショップでは、イタリア製のエイジングしやすいレザーを使って、手縫いでカバーをつくります。伝統的なバケッタ製法をよみがえらせて、じっくり手間ひまをかけてつくられた高級レザーで、使い込むと味が出てくるベジタブルタンニングのいい革なので、手縫いでちょっと失敗しても味が出ていいんですよ。それにいい革って、ギュッギュッと音が鳴るんです。手帳の開閉をするときにこの音も楽しんでもらえるといいですね」。
本田さんは、手帳カバーのオーダーも受けていますが、こだわりのポイントはお客さんそれぞれ本当に違う、と言います。「今回のカバーは、ベースを3色、ポケットに5色、手縫い用の糸を8色と、バリエーションのある素材を用意しています。また、好きなところに穴を空けたり、カード入れのスリットを入れたりもできるので、ぜひ自分好みのカバーづくりを楽しんでほしいですね」。
写真:本田さんが制作したワークショップ用のカバーサンプルと革のカラーバリエーション。穴部分にはペン、定規やハサミなど、手帳と使う小物を入れられる
「触っているうちに脂が染みてツヤツヤになるし、たとえば黄色の革は日に当たるとキャメル色に変化していくので、2〜3ヶ月で自分の味が出てくると思います。自分でつくれば壊れてしまっても直しながら使えるので、できるだけ長く愛用してほしいですね。私もこれを機に、B6サイズの1日1ページ手帳もぜひ使ってみたいと思っています」と笑顔で語る本田さんでした。
写真:革職人の師匠に道具の仕立てから教わった本田さん愛用の道具。握り鋏は1783年創業の老舗刃物店、東京・人形町の「うぶけや」のもの
写真:手製本工房の製本コンクールで受賞した「年輪ノート」。1折32ページ×12ヶ月分をロングステッチで綴じあげた革装手製本。手仕事でつくられたクラフト作品の購入ができるマーケットサイト「iichi(いいち)」にて受注生産中
■「&Bといっしょにつくる手縫いの本革手帳カバー」のワークショップは申し込みを締め切りました。ご了承ください。