予定やタスクを記すだけではなく、書いたことをすぐに振り返ることができるのは、アナログの手帳を使うメリットのひとつです。
マークスに入社して4年目の直営店本部スタッフには、学生時代から7年にわたるEDiT手帳の愛用者がいます。「EDiTに出会っていなかったらマークスに入社していなかったかも」と笑う彼女は、これまで使っていた8冊の手帳にたくさんの付せんを貼り付け、過去に綴ったできごとや言葉をときどき振り返っているそうです。1日1ページから週間ノートへ、ライフスタイルの変化とともに変わっていった手帳との付き合い方やその使い方について、教えてもらいました。
PHOTO : 井関信雄
学生時代の毎日をサポートする相棒に選んだ、1日1ページ手帳
私のEDiT手帳使用歴は、大学2年生の2012年版から始まります。それまではマンスリーページのみが掲載された安価な手帳を使っていたのですが、大学生になって、サークル活動にアルバイト、留学の準備など、予定やTO DOがいっぱいになり、自分自身の整理のためにも“ちゃんと書き込むための”手帳が必要になりました。
はじめはいろいろな手帳を試してみたのですが、なかなかしっくりくるものが見つからなくて……そんなとき、手帳売場で惹かれたのがEDiT手帳。探していた1日1ページタイプの中でも、とくにシンプルなデザインが気に入りました。店頭で手に取れる冊子なども好きで、見つけるたびにとっておいているんです。
2012年からの、歴代のEDiT手帳(2015年はマークス入社時に会社から支給があり、1月始まり版と4月始まり版の2冊がある)。小物を選ぶときは、自然と黒か赤を選ぶことが多いのだとか
予定もTO DOも日記もメモも、すべて一冊に
大学時代は予定や日記、旅の記録、雑多な思いつきなど、何でも手帳に書き綴っていました。厳密にルールを設けてはいませんでしたが、重要なことは赤、勉強関連は緑など、要素ごとになんとなく色分けをしていました。
どのページもぎっしり書き込んである1日1ページ手帳
改めて過去のページをめくってみると、印象に残るのはプランニングページに書いたひと言ですね。その月の目標や、人に言われて心に残った言葉などを書くことが多かったのですが、月が変わっても自分が大切にしている言葉は、何度も登場したりしていました。
環境の変化に合わせて、手帳のフォーマットも変わった
入社して1年目は、直営店舗スタッフとしての勤務でした。店舗では「ワーキングスケジュール」という、スタッフ間で予定を共有するシートを記入していたため、個人的に1日の予定を手帳に書き込むことが少なくなりました。毎日がめまぐるしくて日記も追いつかなくなり、デイリーページは少しずつ空白が目立つようになってしまいました。2年目に本社勤務となってからは、日記や個人的なできごとを書くことより仕事の状況把握・整理が目的になり、その年に新発売となった週間ノートを使い始めました。
予定を一覧でき、情報を集約できる週間ノート手帳
現在は、直営店の販促全般を担当しているのですが、顧客管理やキャンペーン企画、SNS配信など、さまざまな業務を調整する中で、1週間の予定と関連のメモを見開きで集約できる週間ノートは、今の自分の働き方に合っていると感じています。
いつも週の始まりに1週間の予定とTO DOを書き出すのですが、そうすることでその週に自分が行うべきことを明確に把握できるんです。ノートページも1冊にまとまっているので、ミーティング内容の確認や振り返りが簡単にできる点も気に入っています。
主にビジネス用のため、土日欄はつぶしてTO DOのスペースに
手帳を見返して、過去の自分に励まされる
過去の手帳は、就職活動で自分自身をよく知るためにも役立ちました。社会人になってからは、落ち込んだり、しんどいなぁと感じるときに見返してみると、当時の状況や気分、悩み、感じたことなどが書いてあり、「このころはこんなことで悩んでいたけど、今は解決している!」と、悩みを乗り越えて成長してきた自分に気づくことができ、元気をもらうことも。また、そのときどきの気分が文字にも表れるので、過去の自分の気持ちを文字から思い出すこともあります。
手帳は自分のことを記録として残しておける、自分史のような存在。これからの自分をつくるためにも、ずっと大切にしていきたいですね。