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カガリユウスケ ラウッドジップ・ミニ ホワイト

¥24,200(税込)
商品コード
KYU-WL11-WH
付与ポイント
242 pt(会員登録でお得なポイントをゲット!)
まるっとしたカタチが手に収まるコインケース
数量

商品説明



レザーに建築材のパテを塗り、壁のような質感を表現したラウンドジップのコインケースです。女性でも持ちやすいコンパクトなサイズ感と、ラウンドした形状が特徴。内側は、3つに仕切られ使いやすくなっています。
左官職人が仕上げたような凸凹のテクスチャーを、漆喰壁から分離させたかのようにのり移ったホワイト。使い込むうちに表面にツヤが入り、自分だけの「癖」が表れてきます。

一つひとつ手作業でつくられているため、表面の質感などが一点ごとに異なります。長くご使用いただき経年変化をお楽しみいただけるアイテムです。

◎サイズ/H75×W120×D25mm
◎重量/93g
◎素材/牛革(Cow leather)+パテコーティング(acrylic)
◎内側オープンスペースx3
◎PP袋入り
◎保証書付
◎日本製

カガリユウスケ ラウッドジップ・ミニ ホワイト

まるっとしたカタチが手に収まるコインケース
  • カガリユウスケ ラウッドジップ・ミニ ホワイト

商品説明



レザーに建築材のパテを塗り、壁のような質感を表現したラウンドジップのコインケースです。女性でも持ちやすいコンパクトなサイズ感と、ラウンドした形状が特徴。内側は、3つに仕切られ使いやすくなっています。
左官職人が仕上げたような凸凹のテクスチャーを、漆喰壁から分離させたかのようにのり移ったホワイト。使い込むうちに表面にツヤが入り、自分だけの「癖」が表れてきます。

一つひとつ手作業でつくられているため、表面の質感などが一点ごとに異なります。長くご使用いただき経年変化をお楽しみいただけるアイテムです。

◎サイズ/H75×W120×D25mm
◎重量/93g
◎素材/牛革(Cow leather)+パテコーティング(acrylic)
◎内側オープンスペースx3
◎PP袋入り
◎保証書付
◎日本製

プロダクトに宿した「壁の経年劣化」というハプニングアート。

皮革の表情を塗りつぶす「壁」。

ベジタブルタンニンレザーならバダラッシ・カルロ(イタリア)、ブライドルレザーならトーマス・ウエア&サン(イギリス)など、「名門タンナー」の名が知られるようになり、近年レザープロダクトに対する顧客の見方が変化した。表面的なデザインを担う“ブランド信仰”は依然として存在こそするが、レザーの出自や品質に重きを置く顧客が増加した。長く使用することで「味が出る」。または「表情が生まれる」。がしかし、レザーに噛み付いて、その「味」を新品と比べ確かめたことのある人間はいるのだろうか。そして、その「表情」とは?泣いているのか?笑っているのか?


これらレザーの魅力ともいえる特質を、パテの厚塗りにより完全に覆い尽くしたプロダクトが、多種多様な志向性を持った顧客の偏愛・寵愛を受けている。「カガリユウスケ」のレザープロダクトだ。

カバンという「壁」を持ち歩く。

レザーに建築材のパテを塗り、壁のような質感を表現したバッグ。「壁を持ち歩く」というコンセプトのもと、バッグを中心にヒトが生活の中で「持ち歩く」プロダクトをメインに制作している“カバン作家”カガリユウスケ氏が手作業でつくっている。出身地大阪のファッション専門学校では、スタイリスト科に所属していたが、当時の興味は写真にあった。現在のコンセプトの軸となる壁や橋などの建造物、それらに付随する蛍光灯などを写真に収めていたという。無機的な質感を“偏愛”し、ひいては「都市」に強い興味を持っていたカガリ氏は、無数に点在する「都市の劣化」に有機的な生を見出していた。

かつて見た「壁」を増幅する。

カガリ氏の作品群は、一見構造的であるが、それらは柱のない空間だ。「年月を経て、使いながらその劣化を待ち、ひび割れや汚れを獲得して初めて完成する」という壁らしさを持ちつつも、壁そのものを再現することを目的としていない。


大阪・泉州タオルの梱包会社を営んでいたカガリ氏の実家の裏手に、廃工場があったという。ヒトと機能を失い、「かつてあった」という痕跡だけが存在する場所。「あった」「あった」「あった」。廃墟が廃墟であり続ける間、観察者は「あった」という過去の事実を、想像という駆動力で、現在の中に増幅する。「見慣れた」風景とは、むしろ個人の中で膨れ上がったイメージに、外的情報を塗り足して固めたモノかもしれない。


カガリ氏の作品を見て、ある人は、子どもの頃に見た空き地の向こう側にある壁を想起し、またある人は、旅先で見た“異国風情のある”廃墟を想起する。同じモノを観察しながら、異なる風景を想い、また同じようにどこか懐かしく・物悲しく・既視感を覚え、複数の感情が入り混じる。つまり、カガリ氏の作品は「エモい」のだ。

「壁」があるから近づける。

人体との距離が近く、しかしリアル・ファッションから距離を置いた「カバン」というプロダクトが自分に合っていた、とカガリ氏。カバンづくりを始めた当初、市場にはすでにあらゆるタイプのバッグが存在し、「自分はなにをつくることができるのか」と立ち位置を模索した。持ち主とのサイズバランスが重要なカバンが「《個人的》でありたい」というカガリ氏の想いに合致した。「壁」という増幅装置をつけて。


カガリ氏にとって、壁とは顧客との間に入る媒体や境界的要素もあるだろう。顧客とプロダクトのバランスを取りながら、そこに「壁を存在させる」。壁があるから近づける、のかもしれない。

大量生産と一線を画す「#壁」。

「モノとの付き合い方は、生き方にもつながっている」とカガリ氏。とてつもない規模とスピードでモノを製造し、市場にドロップする大企業の存在が、ものづくりを「ブラックボックス化」しているという。「なぜこれが、この値段で売られているのだろうか?という疑問を抱かせない」今のモノとの付き合い方。一方で「こだわり」にはできる限り夢を詰め込み、テーマパーク化させる。顧客たちがスマートフォンを駆使し、自らほしいモノを手に入れSNSで披露する、今の消費のあり方は「カガリユウスケ」の存在をさらに特異なモノにした。「#壁」という記号を登場させ、独自のテクスチャーが共感をもたらし消費行動につなげている。

“エモいわれぬ”質感を纏った「壁」。

1960年代から70年代にかけ、ヨーロッパの現代アート界に多大かつ強烈な影響を与えた「ヨーゼフ・ボイス」。ボイスの有名な思想〈拡張された芸術概念〉は、「目に見えない本質を具体的な姿に育て、ものの見方・知覚の形式を発展させるとき、〈人間はだれでも芸術家である〉」というものだ。あるときは20tにもおよぶ脂肪の塊を展示し、あるときはフェルトのボロ布を纏い野生のコヨーテと暮らすなど、あらゆる表現手段を駆使し、カオスの中から創造性を探った。


都市の混沌を、プロダクトの「壁」として纏わせ、共感とともに増殖させる。“アーティスト”ではなく、あくまでも「カバン作家」を自称する確信犯・カガリ氏は、このアートピースをこれからもバラ撒き続けるのだろう。

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