WHAT’S IN MY “storage.it” ?(長井短)「選んだ“スキ”が、私をかたちづくってく」

WHAT’S IN MY “storage.it” ?(長井短)「選んだ“スキ”が、私をかたちづくってく」

2026年版で20周年を迎える「ストレージイット」。その象徴であるスライドジッパーポケットは、収納を超えて“自分らしさ”を映すツールへと進化しています。

今回の特別企画「持ち歩こう、スキ、トキメキ。」プロジェクトでは、さまざまな分野で活躍する方々に、“スキ”を詰め込んだ「わたしのストレージイット」を自由に表現いただきました。そして、あさぎーにょ、長井短、NECO(moxymill)、藤﨑ゆみあ、ゆっきゅんの5名には、選んだアイテムや“スキ”との向き合い方についてインタビューを実施!

手帳に“スキ”を詰めて持ち歩く、新しい表現のかたちをお届けします。

ポケットに詰めた“スキ”が、今の“わたし”を映し出す

「ストレージイット」に入れるものは、どんな基準で選びましたか?

使っているうちに、きっといろいろ詰め込んでパンパンになってしまうタイプだなと思ったんです(笑)。普段からスマホにメモするだけでなく、お気に入りのペンで紙に書いた方がちゃんと覚えられるので、まずはカードとペンを入れておきたいと思いました。

選んだ"スキ"が、私をかたちづくってる

ITEM 01 - 茶色いカード
( ITEM 01 )

茶色いカード

これは、名刺代わりとして持ち歩いているカードです。小説を書くようになってから、編集の方とお会いする機会が増えてきました。そのときに名刺をいただくことがあるのですが、私は名刺を持っていないので、このカードに名前やメールアドレス、SNSのアカウントなどを書いてお渡ししています。 また、演劇の稽古のときには、このカードにメッセージを書いて、人の机に置き手紙のようにそっと置いたりもしています。

ITEM 02 - キールズのリップとナリンの精油
( ITEM 02 )

キールズのリップとナリンの精油

どちらも、ないとクヨクヨしてしまう私にとっての必需品です。特にナリンは、気圧の変化で頭が痛くなったときなどに助けてくれるので、仕事中の命綱のような存在。絶対に忘れないようにしています。

ITEM 03 - お店のカードと洋服のタグ
( ITEM 03 )

お店のカードと洋服のタグ

もともと、洋服のタグをつけっぱなしにするのが好きだったんです(笑)。少し前に、インスタで「手帳にいろいろなものを貼る」という投稿を見かけて、そこから影響を受けました。レシートや洋服のタグ、ナリンを買ったときの箱や袋など、そういったものをできるだけ取っておいて、まとめてノートに貼っているんです。 後から見返して、「これ買って正解だったな」とか、「この日は買いすぎだな」とか思ったりして(笑)。この2枚は、たまっていた中で、まだ貼り忘れていたものです。

( ITEM 04 )

裏面に"スキ"をもっと、ストレージ。

「ストレージイット」のポケット付きカバーには裏面までモノが入るスペースがあります。長井さんが入れたアイテムを教えていただきました。

結婚記念日に撮る証明写真 (a)

もともと、証明写真機で友達と写真を撮るのが好きだったんです。結婚したときに、結婚報告用の写真はどんなものにしようかと夫と相談していて、「証明写真がいいんじゃない?」という話になって。実際に、証明写真機で撮った写真を使って報告しました。

それから毎年撮るようになったのですが、「今年は全然盛れなかったな」なんて言いながら(笑)、思いのほか強い思い出になっていたんです。今では、毎年の恒例行事になっています。

『呪術廻戦』のシール (b)

『呪術廻戦』もシールも、どちらもすごく好きなんです。シールはよく買うのですが、貼るためのものなのに、なんだかもったいなくて貼れないことが多くて(笑)。

なので、貼るというよりは、スマホのカバーや、今回の「ストレージイット」のポケットなどに挟んで楽しむことが多いです。

“スキ”からたどる、4つの質問

Q1:普段の生活の中で、どんな瞬間に“スキ”や“トキメキ”を感じますか?

リサイクルショップで買い物をするのが好きで、「これ1点しかなさそう」とか「もう二度と見つからなさそう」と思うと、つい買ってしまうんです。ファービーやテレタビーズなどの懐かしいもの、子どもの頃に好きだったもの……そういう文脈に弱くて。

Tシャツや靴下はもちろん、ちょっとしたグッズなども、“スキ”という気持ちに影響されて、身につけることが多いです。

 

Q2:“自分らしさ”と“スキ”なことやものは、どんなふうにつながっていると思いますか?

一度好きになったものは、忘れたくないという気持ちがあります。「ちゃんと今も好きだよ」って、伝えたくなるんですよね。だから、最近好きになったものや流行っているものがあっても、これまで好きだったものもしっかり見つめ続けるようにしています。結果的に、どんどん“好き”が増えていっちゃうんですけど(笑)。

新しく好きなものができると、それに一気にのめり込む人もいると思うんですけど、私はどれも手放せないタイプ。ふとした瞬間にそのアイテムを思い出すと、「今日は一緒に連れて行こう」って思ったりするんです。

 

Q3:“スキ”を持ち歩くことへのこだわりがあれば教えてください

荷物はあまり大きなバッグでは持ち歩きたくないタイプなんです。なるべく両手をあけておきたいので、ウエストバッグや斜め掛けバッグを使ったり、ベストのポケットをたくさん活用したりしています。持ち物は少ないはずなのに、実はいろいろ身につけていてけっこう重い、みたいな(笑)。全部にキーホルダーがついていればいいのに、なんて思ったりもします(笑)。

仕事じゃない日は、リップとチークと、何かしらの本を持ち歩いていることが多いですね。仕事のときは、ナリンの精油が手放せません。あとは、あまり広がらずにちょっとだけいい香りが楽しめる香水とか、タンブラーも欠かせないアイテムです。

友達と遊ぶときは、お祭りの屋台や100円ショップで売っている“光る棒”を持ち歩いています(笑)。飲み会の最後に振ると、めちゃくちゃ盛り上がるんです。

 

Q4:これからチャレンジしたいことや、今あたためている“トキメキ”の種があれば教えてください。

最近、友達と遊んだときに、5秒くらいの短い動画をたくさん撮って、それをつなげて編集し、あとで友達に送る……というのにハマっているんです。撮ってるときはちょっとドキドキするんですけど、それがすごく楽しくて。

自分の思い出として、「この日、本当に楽しかったな」って思える動画を作っているうちに、どんどんその作業自体が楽しくなってきて。SNSにアップするわけではなく、ただ友達に送るだけなんですけど、それがちょうどいい距離感で気に入っています。

私、思い出に対してけっこう執着があるんですよね(笑)。小学生のころにもらった手紙も、実家のキッチンにある大きなトランクの中にまだ残ってるんです。そのことを、当時よく手紙を交換していた友達に話したら、「捨てなよ」って言われちゃいましたけど(笑)。

( PROFILE )

PROFILE  - 長井短(俳優)

長井短(俳優)

1993年東京生まれ。演劇活動と平行して、モデルとしても活躍。近年の主な出演作に舞台「Bug Parade」「ヴェニスの商人」映画「かくかくしかじか」「若き見知らぬ者たち」など。また読者と同じ目線で感情を丁寧に綴りながらもパンチが効いた文章も人気があり様々な媒体に寄稿するなか、自著も多数出版。8月22日よりWOWOW「塀の中の美容室」、10月より関西テレビ「終幕のロンドーもう二度と、会えないあなたにー」に出演予定。

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