#2 忙しい毎日のすき間に書くこと|ライフログ、たのしいかも。
手帳をひらいて、ペンを持つ。
だけど、何を書けばいいのかわからなくて、そっと閉じてしまう——そんな日があってもいいと思う。
“書けない日もOK”、“貼るだけでもOK”。
小さな「楽しい」を残すことから、ライフログははじまるのかもしれません。
連載「ライフログ、たのしいかも。」では、ライフログを気軽に続けやすい「funlog(ファンログ)」とともに、自分らしい“楽しい記録”のかたちを見つけていきます。
毎日が慌ただしく、やりたいことを詰め込んでいるのに、
手帳を前にすると白いページが怖くなる。
「ちゃんと書かなきゃ」「空白を埋めなきゃ」
そんな思いが、書く楽しさを遠ざけていた。
そんな時に出会った言葉――
「書けない日は、“書けない”って書いていい」
その一言が、心のハードルをすっと下げてくれた。
完璧じゃなくていい。
自分のペースで続けることが、何より大事なのかもしれない。
書けないことへの罪悪感

仕事に友だちとの約束、ジムにも行きたいし、推しの配信はリアタイしたい。
予定はそれなりに入っていて毎日充実している。
でも、劇的な出来事なんて滅多に起きない。
だからこそ、手帳を開く手がふと止まってしまう。
真っ白なページを前にすると、
「ちゃんと内容のあることを書かなきゃ」
「しっかり空白を埋めなきゃ」
そんな謎のプレッシャーが押し寄せてくる。
結局、筆は進まず、時間だけが過ぎていく。


友達の結婚式や美術館に出かけた日のことなら書きやすい。
そんな特別なイベントがあればページも自然にうまっていく。
文章を並べるだけでなく、小見出しをつけてメリハリをつけたりして。
少し工夫できるようになると、書くこと自体が楽しくなってきた。
でもそうじゃない日は?
何を書けばいいのか、どう書けばいいのか、完全に迷子になる。
毎日がドラマチックなわけじゃない。
むしろ「特別なことなんてない日」がほとんどだ。
だから、書くことが見つからない。
そのうち、手帳を開くことすら億劫になってしまった。

机の片隅に置かれた「funlog」を見るたびに
「今日も書かなかったな」と、小さな罪悪感が積み重なっていった。
“書けない”と書く
そんなとき、SNSで偶然目にした言葉。
「手帳が書けない日は、“書けない”って書けばいい」
最初は拍子抜けした。
そんな一言が、本当に記録になるのだろうか。

でもよく考えれば、書けない日=何もない日、とは限らない。
仕事でくたくたになるほど頑張った日かもしれないし、
友達との予定や推し活で心が満たされた日かもしれない。
思い切って「いそがしかった!」と一言書いてみた。

びっしりと書かれた他の日と比べると、驚くほどシンプルな一言日記。
でもこの一言の裏側に何があったか、私は日付とともにきっと思い返すことができる。
ーーこういう残し方もあるのか。
どんな1日であれ、“その日の自分”を正直にシンプルに刻む。
それもまた、ライフログのひとつの形なのかもしれない。
余白って、思っていたより大切だった

ライフログは、中身のあることを書かなければいけない――
いつの間にか、そんな思い込みに縛られていたのかもしれない。
だから何もできなかった日は「書けない日」ではなく
「書いてはいけない日」になってしまっていた。
でも、そうじゃない。
特別な出来事がなくても、何もなかった日なんてない。
その日に思ったこと、やったこと。
数行でも一言でもいいから、とにかく書き残してみよう。
書く日付がとんでしまっても、文章が極端に短くても、
その余白こそがリアルにその日の自分を映し出している気がする。

日が空いてもいい。一言でもいい。
余白を許せるようになったら、手帳を開くハードルは驚くほど下がった。
余白は、“続けるための余裕”でもあったのだ。
ふりかえり
特別な出来事がなくても、「何もしていない日」なんてない。
「書けない」「忙しかった」「たくさん笑った」――なんでもいい。
その一言の奥にある頑張りや喜びを、未来の自分はきっと思い出せる。
日付がとんでも、言葉が一行でも。
その“余白”こそが、私の日々を映す証になっていく。
完璧じゃなくていい。
空白の日も、にぎやかな日も。
すべてがきっと、私を形づくる大切なページになるはず。

funlog(ファンログ)

手帳をはじめとした、ライフログを楽しむためのアイテムが揃うブランド。
日々の暮らしや趣味の記録……ライフログが紡ぐ毎日の充実感を、商品を通してお届けします。
登場した手帳
“カンタン”で“楽しい”マークスのライフログ用日付フリー手帳
A6サイズで半年分(184日)の、軽く持ち運びしやすい、ライフログ初心者にもおすすめの1冊です。6ヶ月分のマンスリーページと、2日1ページのデイリーページが6ヶ月分の、たくさん書き込まなくても気軽に楽しめるフォーマットで、続けやすいのも嬉しいポイント。


