#5 好きがつくる、私の記録|ライフログ、たのしいかも。

#5 好きがつくる、私の記録|ライフログ、たのしいかも。

手帳をひらいて、ペンを持つ。
だけど、何を書けばいいのかわからなくて、そっと閉じてしまう——そんな日があってもいいと思う。

“書けない日もOK”、“貼るだけでもOK”。
小さな「楽しい」を残すことから、ライフログははじまるのかもしれません。

連載「ライフログ、たのしいかも。」では、ライフログを気軽に続けやすい「funlog(ファンログ)」とともに、自分らしい“楽しい記録”のかたちを見つけていきます。

じんわり感動した映画。
散歩の途中で見つけた、好きな感じの景色。
癒しのカフェで出会った、ホッとするコーヒーの味。

言葉にしようとすると、どうしても薄くなってしまう瞬間もある。

でも、写真やカードをページにそっと貼り重ねてみると、
その日の空気や感情の温度まで、そのまま残せる気がする。

指先でページをめくるたびに、心が軽やかに踊る。
書くだけでは表現できなかった、日々の小さな豊かさをそっと閉じ込められるのだ。

質感のある記録

愛用のフィルムカメラを手に、お散歩がてら気になっていた「下北現像所」へ。

向かう途中、カメラ屋さんで現像された写真を受け取る。
時間をかけて仕上がった写真たちは、少し霞んだ光やざらつきを帯びていて、
その日の空気ごと、そっと閉じ込めてくれたように感じる。

お気に入りの喫茶店のテーブル、帰りに見上げた空、見慣れた近所の風景。
どれも、その瞬間の“感情の温度”が写っていて、少し切ない気持ちになる。

その言葉にならない気持ちを残したくて、「funlog」のページにそっと貼ってみる。
鮮やかに彩られるページと、蘇る記憶に心が弾む。

——こういう残し方も、あるのかもしれない。

書くより「貼る」からはじめてみる

映画を観たあとやライブに行ったあと、
「よかった」以上の言葉が見つからないことは、意外とよくある。
余韻だけが静かに残って、文章にしようとするとなんだか嘘っぽくなる。

そんなときは、まず貼ってみる。

映画のポスターを小さく印刷してみたり、チケットをページにそっと置いてみたり。
その横に、印象に残ったことだけを短く書き添える。

無理に感想をまとめなくても、それで十分なのだ。

映画の台本やレコードに囲まれながら、のんびりと過ごすひととき。

貼ったもの同士が偶然つくる余白や重なりが、まるで日々の“好き”を編んでくれるようで、
ページをめくる指先まで、思わず楽しくなる。

言葉にならない“好き”を置いておける場所があるだけで、
心がそっと満たされるような気がした。

ページの上で“好き”を編む

ライフログといえば、「書く」ことがメインだと思い込んでいた。

写真や映画のチケット、お気に入りのお店のカード——
その時々の「いいな」をページに貼り重ねていくと、自然と物語のような流れが生まれてくる。

ふと見返すと、それらすべてが「その時の私」を映していて、
まるで1冊のZINEを作っているような感覚になる。

ふりかえり

「funlog」に貼り重ねたページを眺めていると、
その日の空気や気分まで一緒に閉じ込められていることに気づく。


写真や紙片の質感が、当時の自分の視点までそっと連れ戻してくれる。
書くだけでは気づけなかった、“新しい「funlog」の楽しみ方”。

言葉にできなくても、気の向くままに好きなものを紙に残す。
今日もまた、ページのどこかに小さな“好き”を貼り足していく。

 

LOCATION

下北現像所
「映画が身近にあることで、日々がちょっと豊かになる」
そんな体験を目指し”映画館のコンセッションの再発明”に取り組むCINEMA CONCESSION LAB。
下北沢に誕生したK2 を拠点に、ピザ・クラフトコーラ・映画Tシャツなど、毎日をシネマティックに彩るマストアイテムを発信しています。

住所:東京都世田谷区代田2丁目36-13
HP:https://www.shimokitagenzojo.com/
Instagram:https://www.instagram.com/shimokitagenzojo/

funlog(ファンログ)

手帳をはじめとした、ライフログを楽しむためのアイテムが揃うブランド。
日々の暮らしや趣味の記録……ライフログが紡ぐ毎日の充実感を、商品を通してお届けします。

 

登場した手帳

ライフログ用日付フリー手帳

A6サイズで半年分(184日)の、軽く持ち運びしやすい、ライフログ初心者にもおすすめの1冊。6ヶ月分のマンスリーページと、2日1ページのデイリーページが6ヶ月分の、たくさん書き込まなくても気軽に楽しめるフォーマットで、続けやすいのも嬉しいポイント。

CREDIT

MODEL:Yuuka Nakao Instagram
PHOTO:Madoka Shibazaki Instagram
HAIR & MAKEUP:Azusa Katsuragawa Instagram
TEXT:Yumi Iwata(atelier yumina) Instagram
SAMPLE WRITING:Mina Kimura(atelier yumina)