淡路島のお香と、播磨のマッチを組み合わせた兵庫県のものづくりの伝統が融合した逸品。伝統産業が生んだ「香り」の楽しみ方
シュッと擦って火を灯せば10分間のリラックスタイムのはじまり
「シュッ」という音とともに擦って火をつけると、ほんのり立ち上ってくるやわらかな香り。気軽に楽しめるお香スティックは、日常を忘れるリラックスタイムにふさわしいアイテムだ。
まるでマッチのようなルックスがユニークな「hibi」はマッチを擦って火を灯すと、軸のお香部分に熱が伝わり、ほのかにゆらぐ煙とともに約10分間かけてゆっくりと燃焼しながら香りが広がるという仕組み。
天然のハーブオイルを使用した心やすらぐ香りは、スタンダードと和の香りの2タイプある。
「5種の香りギフトボックス」は、Lemongrass、Lavender、Geranium、Ylang Ylang、Tea treeの5種。ゆったり心を落ち着かせてくれる定番の香りが揃っている。
「和の香り3種ギフトボックス」はJapanese cypress(ひのき)、Sandalwood(白檀)、Cinnamon(桂皮)の昔から日本で愛されてきた香りが楽しめる。それぞれ専用のマットがセットになっているので、すぐに使えるのも嬉しい。バラエティに富んだ香りがセットになったアイテムは、その時の気分で選ぶ楽しさもある。おしゃれなパッケージはギフトにもおすすめだ。
淡路島のお香と、播磨のマッチ。
日本のものづくり文化のコラボレーション
このユニークな「hibi」を手掛けるのは、姫路で1929年に創業した神戸マッチ株式会社。
マッチ製造は姫路地方の地場産業で、国内で生産されるマッチの約7割を占めるといわれている。しかし、現代ではマッチで火を灯すという行為そのものが徐々に失われつつある。
神戸マッチはマッチと現代のユーザーの接点を増やす取り組みを続けてきた。そしてそのなかで生まれたアイテムのひとつが「hibi」である。
きっかけは線香作りで約80年の歴史を持つ淡路島の株式会社大発との出会い。大発も創業時からフランスの香水メーカーが調合した香りで線香をつくるなど、革新的なものづくりを続けてきた老舗だ。両社は“マッチのように擦って着火させるお香”というアイデアを元に、これまでに培ってきたノウハウを生かしながら試行錯誤を重ね、擦っても折れない強度と放香性の両立を実現。約3年の歳月をかけて「hibi」を完成させた。
ブランド名の「hibi」は、日本語の「日々」に由来し、ロゴも「日」という漢字をふたつ合わせたデザインに。毎日そばに置いて自由に香りを楽しんでほしいという思いが込められている。
海外にも波及する「hibi」が提案する新しい香りの楽しみ方
香りからパッケージにいたるまで、すべてがトータルにデザインされた「hibi」は、開発段階から欧米での展開を視野に入れており、すでにヨーロッパで華々しいデビューを飾っている。
天然アロマオイルを使用した上質な香りや、華美さを抑えクール&シンプルに仕上げたていねいなパッケージなど、随所に日本ならではのこだわりが詰まったアイテムは、海外のゲストへのお土産としても喜ばれている。
そして、香を炊くという東洋の文化を、新しいスタイルに変えた「hibi」は、忙しい現代人の癒しとしても注目を集める。
火を灯すという行為、そして嗅覚を通して伝わる優しい香りは、全身をリラックスさせてくれる。燃焼時間が10分間と決まっているのも気持ちの切り替えにはちょうどいい。
燃え尽きた後もほのかな残香が楽しめるので、就寝前にもおすすめだ。デスクやリビング、寝室など好きな空間を心地良い香りで満たしてみてはいかがだろう。