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仕事と趣味の有意義な時間が
アウトプットを最大化させる

映像・演劇事業を主体とする松竹株式会社で広報として活躍する堀端恵一さんの、お仕事と手帳の使い方についてお伺いしたインタビューです。 映像・演劇事業を主体とする松竹株式会社で広報として活躍する堀端恵一さんの、お仕事と手帳の使い方についてお伺いしたインタビューです。
堀端 恵一さん / 松竹株式会社 広報

青いスーツが似合うさわやかな姿と、はきはきと通る声が印象的な堀端恵一さん。映像・演劇事業を主体とする松竹株式会社で、広報としてさまざまなPR活動に奮闘する日々を送っています。日本を代表する"総合エンタテインメント企業"に、実は映画も歌舞伎もほとんど知識のない状態で飛び込んだという堀端さんが、入社1年目から取り組んだプロジェクト、そして現在の働き方の変化にともなう時間の使い方や手帳の活かし方について、人懐っこい笑顔で語ってくれました。
PHOTO:加治枝里子

入社1年目、“編集長”のチャレンジ

新入社員の堀端さんが配属されたのは、松竹のブランディング戦略を舵取りする経営企画部の広報室。この部署に現場を経験していない新入社員が配属されたのは、松竹の歴史上初めてのことだったそうです。

松竹の社内報を制作中の堀端恵一さん

制作作業中。原稿の校正や表紙の写真選びに真剣

配属後早々にチャレンジしたのは、社内報を“編集長”として大幅にリニューアルすることでした。学生時代にデザインを学んでいた経験から、編集仕事は未経験ながらも任命された大仕事。戸惑いながらも、“会社について何も知らない自分ができることは何か?”、“これまでの社内報の課題点は?”と、考えを巡らせたそうです。

人の働き方を後世に残していきたい

「これまでの社内報は事業や作品紹介がメインで、登場する社員も花形部署の人だけでした。でも、松竹は昔から作品を通してたくさんの“人”を描いてきた。だから社内報でも、社員一人ひとりの個性や働き方を、作品のように後世に残していきたかったんです」

松竹に併設されているカフェで、社内報の打ち合わせをする堀端恵一さん

和やかな雰囲気で進む広報室メンバーとの打ち合わせ

そこでリニューアル版では、社員の仕事道具を紹介するコラムや、ふだんはなかなか顔を合わせることがない社員同士の対談など、“社員の顔”が見えるような企画内容に一新。どの部署で働く人にもまんべんなくフォーカスが当たるよう試みました。さらに、制作スタッフに一流クリエイターを起用。写真やデザインにもこだわりのある冊子をつくり上げていきました。

雑誌のように洗練された佇まいの松竹社内報、『松竹グループ社報』

雑誌のように洗練された佇まいの『松竹グループ社報』

「周囲の反応にドキドキでしたが、役員から『いい出来だった』とメールをもらったときはうれしかったです」と、リニューアル後の評判は上々。

「“ものづくりなら何でもやりたい!”とまっさらな気持ちで挑んだことで、社長や外部のクリエイターなど新人ではそうそう話す機会がない人たちと密に関わり、編集長の肩書や仕事を自分の代名詞とすることができたと感じています」

現場のプロと組むことで仕事が面白くなる

現在の堀端さんは、社内報の実務を同僚に引き継ぎ、主にウェブサイトのリニューアルや、カンファレンス(経営方針説明会)など、会社の経営戦略に深く関わるようになっているそうです。インタビューに応じてくれた時期は、ちょうどカンファレンスの準備の真っただ中。

「今年のカンファレンスは、気合いを入れてニュース番組風のムービーを制作しているのですが、なんと僕が自らキャスター役を務めることに……。グループ会社の映像部門に頼んで、けっこう本格的なものをつくっているんですよ。今は、手ごたえはありいいものができるという確信と、自分がまた全面に出てしまうので周りの反応にドキドキする気持ちとのふたつ。社内報をリニューアルするときの緊張感と似ていますね」

松竹のカンファレンス(経営方針説明会)のためにつくられた動画

キャスターを務めたカンファレンスムービーの一場面

そんな遊びごころのある社内向けの制作物からも、松竹が“総合エンタテインメント企業”としてさまざまな作品をつくり上げてきた120年もの歴史、そして“いいものをつくろう”という気持ちの強さがうかがえます。

「松竹には各現場にプロフェッショナルがいるので、連携を取ることで仕事はどんどん面白くなっていきます。社内報でどんなに会社のことを紹介しても、その魅力や新しい発見は尽きることがないですね」といきいきと語ります。

時間軸での予定管理で効率を上げるバーチカル手帳

新たなキャリアステージに立ち、同時進行で複数のプロジェクトを進める堀端さんが1日の予定の組み立てに役立てているのは、週単位で時間を細かく管理できる、EDiTの週間バーチカル手帳です。

複数のプロジェクトを進める堀端さんが愛用するEDiT週間バーチカル手帳の使用例

① 矢印の実線は社内、点線はひとり作業、二重線は外出など、記号のルールを決めると予定を把握しやすい

② 仕事をプロジェクト別に蛍光ペンで色分けして、その週の仕事の配分をチェック

③ 上下のメモスペースは、その日のTO DOや覚えておきたいちょっとしたメモを書き込んで

④ 1日の実働時間を線で区切り、メモスペースには週のまとめを記録。自然と時間を意識するように

「プロジェクト名を頭に書き色分けして可視化することで、どの業務にどのくらいの時間を使うのかがパッと見てわかるので、この時間までに終わらせなくちゃ! と、常に時間の配分を意識するようになりました」

最近では、社内でペーパーレス化が進み、打ち合わせのメモや作業をノートパソコン上で行うことが多くなったそう。そんな変化のなかで気づいたのは、“手書きじゃないとできないこともある”ということだったといいます。

手書きの必要性について話す松竹株式会社広報の堀端恵一さん

「取材中のメモはタイピングだと追いつかないし、話を聞きながら図や色分けなどをするには手書きのほうが早い。これからは便利なデジタルツールも活用しつつ、アナログと上手に使い分けていきたいですね」

働き方が変わり、視野を広げる時間を創出

仕事の幅が広がりますます忙しくなった堀端さんですが、昨年より会社の取り組みとしてフレックス制度やプレミアムフライデーの導入が実施され、自身の働く時間、プライベートの時間を調整しやすくなりました。そのおかげで、仕事の時間にメリハリが付いただけではなく、趣味である映画鑑賞の時間も増えたとか。松竹への入社をきっかけに身近な存在になったという映画は、今では仕事後にレイトショーに出かけ2本連続で観たり、休日にまとめて4、5本観たりすることもあるというほどのハマり様です。

映画鑑賞中の堀端恵一さん

映画鑑賞は月に15本以上。「自分にとって本みたいに学べる存在」

「広報という仕事柄、常に外へ視野を向けるよう心がけています。映画は娯楽であると同時に、総合芸術でもあるし、教養にもなる。ジャンルを選り好みせず数多く観て自分の肥やしにすることで、バランス感覚が養われてきたように感じます」と、社内でも色々な世代の人と、映画や芝居の話題で盛り上がることが増えたようです。

「男の子がスーパーカーを集めるみたいな感覚に似ている。観たいと思ったものは全部制覇したくなっちゃうんです。作品に思いを込めることの大切さも映画から学んでいます」

映画日記に愛用している1日1ページ手帳

仕事用とは別で、映画の感想や日記を書くのに愛用しているのはEDiTの1日1ページ手帳。使い込まれて味わい深い色に変化した革カバーの手帳を見せてくれました。

映画の感想や日記用に使っている堀端恵一さんのEDiT1日1ページ手帳

オリジナルのチャートとコメントで、観た映画の振り返りを

「映画はたくさん観るので、細かい内容をすぐに忘れてしまう(笑)。自作チャートを貼り付けたり、その月に観た映画の自己ランキングをつくったりしてインプットを整理するのに、このシンプルな中面が使いやすいんです。」

仕事とプライベート、両方を無理なく楽しみながらインプットしていく堀端さんのふたつの手帳には、アウトプットを最大限にするための工夫と、好きなことにのめり込んでいく少年のノートのような純粋さがあふれていました。

Profile

インタビューに応じる松竹株式会社・広報の堀端恵一さん
堀端恵一(ほりばた けいいち)
松竹株式会社 広報

2013年松竹株式会社入社。経営企画部広報室にて、主にコーポレートに関する社内外の広報を担当。社内報『松竹グループ社報』の編集長も務める。その他カンファレンスの企画・運営、ウェブサイトのリニューアルなどを行う。