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私のリアルなマスキングテープ術 vol.1 マスキングテープは、気兼ねなく“貼って剥がせる”パーツ管理の必需品。〜ジュエリーデザイナー 宮田有理さん〜

マスキングテープ術

手帳デコ、アルバムづくり、ラッピングなど、ちょっと特別感を演出するような使い方が注目されがちなマスキングテープ。その影に隠れた、程よい粘着力やカラーバリエーションを活かした“縁の下の力持ち”的な活用方法が、もっとたくさんあるはず。

そこでマークスでは、クリエイターの方々が実践するマスキングテープの使い方に注目。日頃からアイデアやオリジナリティをかたちにしている創作活動のなかでの、リアルなマスキングテープの使い方を教えていただきます。

お話を伺ったのは、ジュエリデザイナー・宮田有理さん。登山の際に見つけた植物や景色などをモチーフに、ブローチやピアス、ヘアジュエリーなどの作品を日々制作されています。山へ行き、街へ戻って制作をする。そのクリエイティブな日々のなかで、どのようにマスキングテープを活用されているのでしょうか?

YURI MIYATAのジュエリー。山で出会った“かたち”がモチーフ。
YURI MIYATAのジュエリー。山で出会った“かたち”がモチーフ。

ジュエリーパーツを分類してラベリングすることで、作業工程をスムーズに。

ジュエリーパーツを分類してラベリングすることで、作業工程をスムーズに。

自然から得たものをそのかたちに閉じ込め、日々の暮らしに潤いをもたらしてくれるYURI MIYATAのジュエリー。デザイナーの宮田さんは、シルバーや真鍮などの金属を加工し、日々作品を制作しています。扱うものが小さいので、パーツなどの材料を分類したり、納品までの工程を立てたりするところから作業を始めるそう。

マスキングテープが活躍するのは、そんな作業の準備段階。ジュエリーの仕上がりのカラーによってパーツを袋分けしていき、そのラベリングとして貼っているのがマスキングテープです。

ゴールドに仕上げるものには黄色、シルバーに仕上げるものには水色を。個数がパッと見てわかるように、マスキングテープに記入している。
ゴールドに仕上げるものには黄色、シルバーに仕上げるものには水色を。
個数がパッと見てわかるように、マスキングテープに記入している。

宮田さん「注文いただいてから完成させるゴールまでを、どうやって進めていこうかと考えるのが好きで。その工程にそってきれいに進めていきたいと思っています。私は表にしたり、図にしたりしないと頭に入りにくいタイプで。パッと見て分かるというのが、気持ちよく思うんです。」

カラーの豊富さと程よい粘着力が、マスキングテープのいいところ。

一目でわかる仕分けの工夫に
クリーニングして販売できる状態のものはピンクのマスキングテープを。
完成した日付をメモ。

このような材料の管理に宮田さんがマスキングテープを使う理由は、気兼ねなく“貼って剥がせる”から。袋にそのまま記載してしまうと個数が変わるごとに袋を変えなければならず、付せんでは作業中に剥がれてしまうことも。

それがマスキングテープなら、袋に入れる数が変わったら、新しく張り替えれば良いだけ。カラーが豊富なので色分けもしやすく、便利なのだそうです。

宮田さんが考える
「マステ® 水性ペンで書けるマスキングテープ」の
活用方法は?

マークスが販売するマスキングテープの中でも、その便利さから文具好きをはじめ多くの方から人気を集める「マステ® 水性ペンで書けるマスキングテープ」。水性ペンはもちろん、消せるボールペン、ゲルインクペンなど普段使いのペンで気軽に書ける便利なアイテムです。宮田さんに、こちらを実際に使ってみていただき、活用方法のアイデアを伺いました。

IDEA ①:いつどこで撮ったのか一目でわかる!現像後のフィルム管理に。

現像後のフィルム管理も見やすく保管

まず一つは、写真のフィルム管理。山へ行き、たくさんの写真を撮影するという宮田さん。現像後のフィルムは、どんどん溜まる一方。フィルムは“パッと見”でいつの写真か判別するのは難しいため、そのカバーにマスキングテープを貼ることを思いついたそう。

宮田さん「フィルムのカバーに、撮影した年や月で色分けしてマスキングテープを貼っておけば、パッとみていつ頃のものか判断しやすくなるかなと思いました。撮影場所や日付を書いておくことも可能なので、こうやって整理していけばどんどん増えていっても管理がしやすくなりそうです。」

IDEA ②:カレンダーに仮の予定やタスクをペタリ!マスキングテープなら予定が変わっても大丈夫◎

カレンダーに仮の予定やタスクをペタリ!マスキングテープなら予定が変わっても大丈夫◎

二つ目は、カレンダーの予定管理。まだ日程が仮の状態の予定は、書き込むタイミングを迷ってしまうもの。それをマスキングテープで欄外に貼っておけば、日程が決まったときや、次の月に移動したいときなども、剥がして張り替えることができます。今月中にやりたいなと思うふわっとしたタスクなども、具体的な日程が決まった段階でその日の場所に張り替えられて便利、というわけです。

カレンダーに仮の予定やタスクをペタリ!マスキングテープなら予定が変わっても大丈夫◎

宮田さん「スケジュール管理は手帳も使っていますが、ざっくりした大きめの予定はカレンダーに書いています。デスク周りは水性ペンばかりなので、この“マステ® 水性ペンで書けるマスキングテープ”なら、何か書いているときの延長で書きこめるのが良いですね。」

IDEA ③:今日の目的地をパッと分かりやすく!登山地図を広げたときの目印に。

旅の目的地や宿泊場所の目印に便利

三つ目として挙げてくださったのは、山へ行くときの必需品、登山地図での活用方法。広げるとかなり大きいので、開いたときに自分が見たい箇所がパッとわかるよう、そのときの目的地や宿泊場所にマスキングテープでしるしをつけておくと便利かも、というアイデア。

宮田さん「粘着力が程よいので、付せんのようにちょっとメモして貼っておくのに使えそうだなと思いました。付せんだとすぐ落ちてしまう心配がありますが、これならしっかり貼っておけますし。でも剥がしたいときは剥がせるので、身構えずに気軽に使えるのが良いですね。」

どんどん湧き出てくるアイデアを、楽しそうにお話してくださった宮田さん。美しいジュエリーが生まれる背景には、作業工程の美しさにもこだわる姿勢が垣間見えました。

どのアイデアも、普段のちょっとしたことをよりスムーズにしてくれるものばかり。何事も、工程をなめらかに滞りなく進められることで、余裕が生まれて、いろいろと良い方向に進めることができそうです。みなさんも、ぜひ参考にしてみてください。

profile

宮田 有理 / ジュエリーデザイナー

洋食器メーカーのデザイナーを経て独立。自身のブランド「YURI MIYATA」を立ち上げ、山や自然をテーマにしたジュエリーなどのデザイン・制作を行う。

WEB:http://yurimiyata.net/
Instagram:https://www.instagram.com/yuri_miyata/