老舗染屋「藤岡染工場」の日本伝統の刺し子生地を使ったテーブルウェア「ザ・キャンヴェット」、もうひとつの名品
MADE IN NIIGATA JAPANを世界へ発信する新鋭バッグブランド
バッグ職人でもあるデザイナー残間健太郎が2014年に立ち上げたのが「ザ・キャンヴェット」。その名はCANVAS&RIVETに由来し、ここからの素材へのこだわりが伺える。
「ザ・キャンヴェット」が得意とするのが帆布を使ったバッグ。パラフィン加工を施し独特の風合いが楽しめる8号帆布や、デニムに用いられるリヴェット、そして極上の革として知られるベジタブルタンニン鞣しの栃木レザーなど、こだわり抜いた素材が贅沢に使われている。
製造は新潟市の自社工場で行われており、MADE IN -NIIGATA- JAPANのクオリティの高いアイテムを世界に発信し続けている。また「ザ・キャンヴェット」を語る上で欠かせないのが、1ミリの生地の無駄も出さずに作り出されるユニバーサルバッグである。
残布を出さないパターンで製作され、本来ならば廃棄されてしまう栃木レザーの床側を使ったバッグは、無駄を出さずに環境面にも配慮されたアイテムである。
長い歴史とともに培われたクオリティの高い逸品
「ザ・キャンヴェット」では別注アイテムとして、創業260年の伝統を誇る越後亀紺屋の藤岡染工場にオーダーした刺し子生地を使ったバッグも展開している。
ブランド定番のキャリーポーチやトートバッグ、トレンドアイテムとして注目を集めるボンクバックなど「ザ・キャンヴェット」らしいバッグがラインアップされるなか、マークスタイル トーキョー ギンザシックス店限定アイテムとしてコースターやランチョンマットなどのテーブルウェアが登場した。
刺し子生地は、祭り半纏や火消半纏などに使われている日本の伝統生地のひとつ。使われている生地は、肉厚で凹凸感が特徴的な、黒糸と白糸を交互に織った二重刺し子と呼ばれるものだ。
これを染め上げることで、白糸部分が鮮やかな藍色となる。現在8代目となる越後亀紺屋では今でも初代の手染めにこだわっており、機械染めでは出せない深い味わいのある生地に仕上げている。
長い歴史のなかで培われてきた職人の技がなければ、この染め独特の存在感は醸し出せない。そんな職人の手仕事の証を「越後亀紺屋」のタグに見てとることができる。
いつもの食卓をガラリと変える、自慢したくなるテーブルウェア
この鮮やかな手染めの刺し子生地を使ったテーブルウェアは、見た目の美しさだけでなく、実用性にも優れたものだ。
刺し子はもともと綿生地の補強や断熱のために生まれた生地であり、熱い鍋などを置いても問題ない! テーブルウェアは食べこぼしなどで汚れやすいものだが、丈夫な刺し子生地は何度も洗うことができ、使い込めば使い込むほど風合いが増していく。
少しずつアタリが出て表情が変化していく様は、まるでビンテージデニムを育てるかのような喜びを与えてくれるはず。
サイズ展開も豊富なテーブルウェアは、セットで使うも良し。単品で使ってもテーブルのアクセントになってくれる。
食卓を彩るテーブルウェアを一新すれば、それだけで毎日の食事がいつもよりずっと楽しくなるはずだ。